血と果汁がほとばしる☆雅俗折衷de白雪姫

●白雪姫
●女王
●小人1~7
●鏡1~3
●王子
計・13人


開幕

女王「おーほっほっほ!! 鏡よ鏡よ、鏡さん。この世界で一番美しいのはだあれ?」
鏡1「小野小町」
女王「誰だよ!!」

女王、鏡1を殴る。
鏡1、吹っ飛んで捌ける。

女王「次!! 鏡よ鏡よ・・・」
鏡2「小野妹子」
女王「おっさんだよ!!」

女王、鏡2を蹴る。
鏡2、吹っ飛んで捌ける。

女王「次!! ふざけたら許さないからな?」
鏡3「はっ、はいぃぃぃい。」
女王「鏡よ・・・」
鏡3「白雪姫です」
女王「白雪姫ブッコロス!!!!」

女王、鏡3をアッパー。
鏡3、吹っ飛ぶ。

鏡3「どうしろと――――――!!!!」

暗転

ME:ハ○ホー
白雪姫&小人2~7、ダンス!!

小人1「部屋で暴れるな~!!」
小人2~7「ごめんなさ~い!!」
白雪姫「だって、暇なんですもの。ねぇ~。」
小人2~7「ねぇ~。」
小人1「そうか! 暇か~。さぁ。採掘に行くぞ!!」

小人たち、口々に不平・お世辞を言う。

小人3「ハ○ホー♪ ハ○ホー♪」
小人2~7「仕事が嫌い♪ 皆で楽しく♪ いざ♪ ダンス!!」
小人1「いいから行くぞ!!」
白雪姫「あっ!! 私も付いて行っていい?」
小人1「ダメだ!! 白雪姫は家で留守番!!」
白雪姫「えぇ~」
小人1「外は危ないだろ?」
白雪姫「やだやだ!! 暇すぎて死んじゃうよ~!!」
小人1「暇で死んだ人なんていません!!」
白雪姫「う"っ!! ぐほっ!!!」
小人1「下手な演技するなぁ~」
小人2「白雪姫!! 大丈夫!?」

小人2~7、白雪姫に駆け寄り、口々に心配。

小人4「毒林檎たべちゃったんだ!!」
小人1「ネタバレするな!!」
小人5「違う!! 白雪姫が死んだのは、お前のせいだ!!」

小人5、小人1を指さす。

小人23467、驚く。

小人5「お前が、白雪姫を連れていかなかったから、退屈過ぎて死んじゃったんだ!!」

小人23467、口々に小人1を罵倒。

小人6「このヒトデナシ!!!」
小人1「まぁ。小人だけどね。」
白雪姫「じゃっじゃじゃーん!!! 生きてるよー!!!」

白雪姫、ふっかーつ!!
ME:エンディングっぽい曲

小人7「生きてたんだ。良かったぁ~。」
小人6「もう止めろよな。」
小人3「心配しただろ。」
白雪姫「ごめんごめん」

エンディングっぽい、ほのぼのした雰囲気に

小人1「まだ終わらないからね!?」
小人4「空気読めよー。」
小人1「もういいから。早く採掘に行くぞ!!」
小人1~6「へいへい」
白雪姫&小人7「いってらっしゃーい」

白雪姫&小人7、並んで手を振る。

小人1~6「いってきまーす」
小人1「って、お前も行くんだよ!!」
白雪姫「酷い!! 私たちの仲を切り裂くのね!! こんなに愛し合っているのに!! あぁ。何て無情なのかしら」
小人7「大丈夫さ。俺が守ってやる」
白雪姫「ロミオ!!」
小人7「ジュリエ・・・」
小人1「行くぞぉ~」

小人1、小人7の耳を引っ張って捌ける

小人7「ジュリエット――――――――――――!!!!」
白雪姫「ロミオ――――――――――!!!!」

SE:コンコン

白雪姫「誰ですか?」
女王「近所の農家のおばちゃんよ。おいしいリンg」
白雪姫「おかしいわ。かあさんは、そんなにガラガラした声じゃないもの。」
女王「誰もお母さんなんて言ってないよ。」
白雪姫「分かったわ。お前はオオカミね!!私を食べに来たんだわ!!」

SE:タタラッタッタター

女王「ハチミツ~!! コンコンコン。開けてちょうだい。お母さんよ」
白雪姫「かあさんは、こんなに真っ黒な手をしていないわ。」

SE:タタラッタッタター

女王「小麦粉ぉ~~~!!」
白雪姫「わぁ。かあさんお帰りなさい!! って、なんでやねん!!」
女王「あんたから始めたんでしょ!!」
白雪姫「でっ? あなたはどちら様?」
女王「流した!? はぁ。おいしいリンゴを持って来たのよ。いかがかし・・・」
白雪姫「いただきまーす。」

ぱくり

白雪姫「う"っ。ぐほっ」
女王「しめしめ」
白雪姫「歯茎から血が。」
女王「歯槽膿漏か!!」

女王、白雪姫をたたく

白雪姫「ぐふっ」

白雪姫、倒れる。
小人の声が聞こえてくる。

女王「やばい。小人たちが帰って来た。」

女王、慌てて隠れる場所を探すが見つからず、帽子かけになりきる(手を広げて、棒立ち)。

小人1~7、出る。

小人7「ただいま。ジュリエット」
小人1「そのネタまだ生きてたの!?」
小人4「あれ? これ何だろ?」
小人3「ホントだ。こんなんあったっけ」

小人1~6、帽子掛け(女王)の周りに集まる。

小人5「何だろ?」
女王「帽子掛けだよ。」
小人1~6「何だ帽子掛けか・・・」

小人1~6、興味を失くして後ろを向く。
小人1~6、一斉に振りかえる。

小人1~6「喋った!?」
小人7「うわぁ~~~~~~!!!!」
小人5「どうしたの?」
小人7「白雪姫が・・・。死んでる!!!」
小人3「暇すぎて死んじゃったんだ!!」
小人7「お前のせいだ!!」
小人1「そのくだりはもういいよ!!」
小人2「そう。ここからは俺のターンさ。見た目は小人。頭脳は大人。その名は、名探偵コ○ン!!!」
小人5「ピ―――――――――――!!!!!(コ○ンに被せて)」

ME:名探偵コ○ン。メインテーマ

小人1、3~7「わー!! わ――――――――――っ!!!!!」

小人1、3~7、声を出したり、跳ねたり、暴れて、音響をかき消す。

小人1「著作権!!!」
小人2「そう犯人は、2つの手掛かりを残している。1つは、入口にこぼれていたハチミツ。これは、犯人が甘党であるという証拠。そして、もう1つは、その側にこぼれていた白い粉。。。」

ぺロッ

小人2「まっ、麻薬!!!」
女王「小麦粉だよ!!!」

小人1~7、帽子掛け(女王)を振りむく。

小人3「今、喋ったよね?」
小人5「うん。」

袖から気味の悪い音が
SE:ガタン。バコン。ぷにょん。

小人1~7「えっ?」

小人1~7、袖を振りかえる。
王子、気味の悪い恰好で、奇声を上げながら走って出る。

王子「キェ―――――――――!!!!!」

小人1~7&女王、逃げ惑う。
王子、倒れた小人を馬跳びしたりしながら、一通り暴れて捌ける。

王子「しぇ―――――――!!!!」
女王「何だったんだ。あいつは・・・」
小人1「っていうか。お前こそ誰だよ!!」
女王「あっ!!(やっべぇ)」
小人1「あっ!! じゃなくて!!」
女王「ふっ。ふははは!!!私だよ。」
小人1~7「えっ?」
女王「私がその娘を殺したの。」
小人5「何で!?」
女王「むかつくのよ。私より綺麗なんて」
小人4「うわ。奥さん聞きましたー。」
小人5「聞きました聞きました。女の嫉妬って醜いですわね。」
小人4「ほんとほんと。」
小人7「何で・・・」
小人5「ああはなりたくないですわね。」
小人7「何で白雪姫が殺されなきゃいけないんだ!!!殺してやる。お前を殺してやる!!!」

小人7、包丁を持って、女王に切りかかる。」

小人1「止めろ!!」

小人1、女王をかばって刺される。

小人7「えっ。何で・・・。」
小人1「復讐したって、何も変わらね―。お前の手を汚す必要なんてな・・・」

小人1、倒れ伏す。

小人7「何で―――――!!!!」
女王「きゃはははっ!! 結局、私と一緒だな。お前はもう人殺しだよ」
小人7「うわ――――――!!!」

小人7、女王に切りかかる。

暗転
明かりが点く。
小人7が息を切らしてたっていて、周りには、白雪姫&小人1~6&女王が倒れている。

小人7「はぁはぁはぁ。うわ―――――――――!!!!!」

小人7、自分に包丁を向け、自殺。
小人7、倒れる。
SE:バタン(小人7が倒れる音)
・・・静寂


王子、出てくる。
王子、白雪姫にひざまずいてキスをする。
白雪姫が起き上がり、2人はハグをする。

舞台に光が溢れる。

終幕



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