不良になるには!?


CAST
・兄貴
・智也



開幕


兄貴「くそっ!! うぜぇ。うぜぇ。うぜえ!!!! 何のためにこの世があんだよ!! つまんねーよ!!! あぁ!! くそ!!!!! マジで、この世なんて無く なっちまえばいいんだよ!!!! くそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそ」

智也、(舞台上にはいない)誰かにカツアゲされている。

智也「やっ、止めてください。ホントにお金は持ってないんですぅぅぅう。ごめんなさいですぅ~」

兄貴、カツアゲに気づいて

兄貴「あん? 俺の目の前で目障りなことしてんじゃねーよ!!! 邪魔だ。失せろ!!!」
智也「うわぁ~。正義のイケメン仮面さんだぁ~」

智也、振り向いて兄貴の方を見る。

智也「まぁ、カッコイイとは限りませんよね。はい。」
兄貴「なんだテメェ。」
智也「いや。そんな! めっそうもないッス。助けて頂けるだけで感謝ッス!!!」

兄貴、「ごちゃごちゃ抜かしてんじゃね~よ。」と言われて殴られるジェスチャー

智也「うわぁ~。大したことなぁ~。お客さん聞きました? 俺の目の前で目障りなことするなWW 
ぷぷぷっ。ダサいですよねぇ~。」
兄貴「テメぇ。何が言いてえんだ?」
智也「テメぇ。何が言いてえんだ?WW」
兄貴「もう知らねぇ~。」
智也「ちょっと待って下さい。助けてください。」
兄貴「はぁ~。おら!!!!!」

兄貴、殴るジャエスチャー。
舞台が光に包まれて、客席から見えなくなる。

兄貴「ハァハァハァハァ」
智也「ありがとうございまッス。マジ神ッス。奇跡ッス。ヤバいッス。天才ッス。」
兄貴「あん? 別に・・・。」
智也「もう。めっちゃ恰好よかったス。殴りかかってきたら、こうヒラッとよけて、バンっ!! と殴って。ヒラっ。バン。ヒラっ。バン。」

智也が、兄貴の戦いを再現しているのを無視して兄貴は捌けようとする。

智也「ちょっ。ちょっ。ちょい。待って下さいよ。」
兄貴「あんだよ!?」
智也「弟子にしてくださいッス!!!」
兄貴「あん!?」
智也「もう。めっちゃ恰好よかったス。殴りかかってきたら、こうヒラッとよけて、バンっ!! と殴って。ヒラっ。バン。ヒラっ。バン。」
兄貴「うぜぇ。」

兄貴、捌けようとする。

智也「いや。弟子にしてもらえないと話が始まらないッスよ。」
兄貴「大丈夫だ。もう始まってる。こんなにたくさんのお客さんが観て下さってる。」
智也「いや。そうなんスけど・・・。とにかくっ!! 助けてもらって思ったッス。俺は兄貴みたいになりたいんス。」
兄貴「別に助けたわけじゃねぇ。目障りだっただけだ。」
智也「かっ、恰好いいッス。アンコール♪」
兄貴「別に助けたわけじゃねぇ。目障りだっただけだ。」
智也「ツンデレ口調で♪」
兄貴「べっ、別に助けた訳じゃないんだからね。目障りだっただけなんだから・・・。ホントだからね?」
智也「学級委員風に♪」
兄貴「助けたわけではありません。彼らが目に障っただけです。」
智也「んん?何か違う。熱血教師風に♪」
兄貴「えっ。えぇ~。3年B組ぃ~。金○先生ぃ~」
智也「もういいッス。兄貴ぃ、下手ッス。」
兄貴「うるせえ!!!」
智也「金○先生のモノマネをするなら、髪を耳に掻き上げながら・・・。ほら早く!!!」

ME:贈る○葉(金○先生のまね。)

兄貴「暮れなずむ町の 光と影の中 去りゆくあなたへ~♪」
智也「う~ん。30点」
兄貴「あんだと!? コラッ!!! じゃあ、テメーがやってみろ。」
智也「このバカチンが!」(金○先生のまね。)
兄貴「うお!ってか、何で俺が指導されてんだよ! 俺に弟子入りしたんだから、お前が指導される立場だろ!!」
智也「えっ、弟子入りしてもいいんスか!? いよっしゃぁ。」
兄貴「あっ、ちょっ。今の無し!!!」
智也「はい。いいですかぁ~。昔から~武士に二言なし。と言いますよねぇ~。先生は~。君たちに~。そうなってほしいんです~。」(金○先生のまね。)
兄貴「うぜぇ。その喋り方やめろ!」
智也「じゃあ、弟子にしてください。」
兄貴「やだ。」
智也「いいですかぁ~。」(金○先生のまね。)
兄貴「あぁ!もう! わかったよ!!!」
智也「マジっスか!? やった!! 俺、智也ッス!! よろしくッス!!!!」
兄貴「あぁ。俺は・・・。」

智也「じゃあ早速、修行始めましょう。」
兄貴「はっ?」
智也「不良になるための修行ッスよ。」
兄貴「そんなもん知らねーよ!!」

劇中劇、開始

智也「兄貴。そんな俺を見捨てるんスか。俺とのことは・・・。遊びだったんスね。」
兄貴「ち、違うよ。智也。俺はいつだってお前一筋だ。でも、男には、やらなきゃいけねーもんがあるんだ。だから!」
智也「聞きたくない!! もうそんな言い訳聞き飽きた。さよなら。いいわよ。行って・・・。私、もう待ってないから・・・。」
兄貴「待て! 待ってくれ!! 話を聞いてくれ。智也子ぉ~~~~~~~~~~~!!!!!!!」
智也「・・・。」
兄貴「・・・。」
智也「で、修行なにします?」
兄貴「スルーしないで!!!」
智也「智也子じゃなくて、智子でいいと思いますよ。」
兄貴「うっ、うん。」
智也「で、修行なにします?」
兄貴「そうだなぁ。じゃあ、ガン付けの練習でもするか。俺に、ガン付けてみろ。」

智也&兄貴、ガンをつけあう。
智也、変顔。

兄貴「ぐほっ!!ぎゃはははははは。ぐえ。ごほっ。ゴホッ。うえっ。おえぇぇえ」

兄貴、リバース(もど)しかける。

智也「酷い。俺の顔、そんなに醜いッスか!?」
兄貴「そんなことないぜ。お前は、超可愛いよ。」
智也「兄貴ぃ。」

見つめ合う2人

兄貴「・・・」
智也「・・・」
兄貴「ブホッ!! ヒィヒィ。殺す気か。ヤバい。ツボッた。ひぃひぃ。」

兄貴、笑い続ける。

兄貴「はぁはぁ。よし。もう1回」

智也&兄貴、ガンをつけあう。
だんだん顔が近付いて、キス。

兄貴「おぉ、お前。口、くちび。うおぉぉぉぉおおおおお!!!」
智也「もしかして、ファーストキスでした?」
兄貴「はっ、はぁ? そんな訳ねーし。キスとかいっつもしてるし、これで10回目ぐら」
智也「えっ?」
兄貴「いの5倍だしぃ~。500回とか超えてるしぃ~。」
智也「10の5倍って、50ッスよ。」
兄貴「はぁ!? 500回だし。むしろ。地球レベルだしぃ。」
智也「地球!?」
兄貴「ってか。宇宙だしぃ~。むしろ最強だしぃ~。最強のキス。」

劇中劇・開始

智也「そっか。俺とのキス嫌だったんだな。」
兄貴「ちょっ。」

兄貴、智也のシャツをつかむ。

智也「なに?」
兄貴「嫌じゃなかった・・・。」
智也「えっ?」
兄貴「嫌じゃ無かったよ!! それくらい分かってよ・・・」
智也「分かってるよ。」

智也、兄貴にキスをしようとする。

兄貴「これ以上は止めろ!! ほら次の訓練いくぞ!! 不良の決め台詞言ってみろ!!」
智也「はい!!・・・。信じろよ!お前のファーストキスは俺が守ってやるから。」
兄貴「えっ(///ω///)って、だから俺は5ひゃ・・・」
智也「てめぇ。なめてやがるとなぁ~」
兄貴「おぉ!!!」
智也「お前の絵の具セットから白色抜くぞ!!」
兄貴「どうでもいいよ!!!」
智也「お前のボールペンのバネ、全部盗ったるぞ。コラッ。」
兄貴「地味に困る。」
智也「月に代わって、お仕置きよ☆」
兄貴「もういいよ。お前、才能ないよ。」

劇中劇・開始

智也「確かに僕は、才能がないかもしれない・・・。でも先生。頑張りたいんだ。ありきたりかもしれないけど、僕が頑張るのを止めちゃったら、そこで全ての可能性が なくなっちゃうでしょ。でも、逆に言えば、諦めなければ、可能性は0じゃないんだ!! そう教えてくれたのは、先生でしょ? だからね。僕は、頑張りたいんだ!! 良 いでしょ。金○先生!!!」
兄貴「そうかぁ。そうだなぁ。どうやら俺は大切なものを見失ってしまっていたようだ。よぉし! 智也!! あの夕陽に向かって走ろうじゃないか。ははははっは!! !」

兄貴、捌ける。

智也「兄貴はノリやすい・・・。モノマネが下手。っと。」

智也、座ってメモるφ(..)
兄貴、帰ってくる。

智也「あっ。兄貴ぃ。お疲れッス、次の修行は何ッスか?」
兄貴「お前は、何をしてるんだぁ~~~~~!!!!」

劇中劇・開始

智也「スミマセン!! 兄貴に走らせて俺、俺・・・」
兄貴「そんなことは聞いてねぇ~んだ!!」
智也「えっ!?」
兄貴「不良なら座るときはヤンキー座りだろ!!!!」
智也「はっ!? ヤンキー座りって何スか?」
兄貴「ヤンキー座りっていうのはなぁ~。えっと、つまりその・・・。和式のトイレで・・・だな。」
智也「あぁ! うんこ座りのことッスか。」
兄貴「おまっ! うんk・・・。」

兄貴、頬を赤く染める。

智也「兄貴、うんこって、言えないんですか?」
兄貴「言えるわけないだろ!!! そんなハレンチな。」
智也「ハレンチてWW 死語ッスよ。ってか、兄貴、ギャップ萌えッス。かわいいッス。」
兄貴「うるさい!! とにかく、不良ならしっかりヤンキー座りをしろ!!!」
智也「はい!! うんこ座りします!!!」
兄貴「だから、うんこって言うな!!!あっ、言っちゃた。」

兄貴、頬を赤く染める。
智也、うんこ座りをしようとして尻もちをついてしまう。

兄貴「何してんの?」
智也「それが・・・。うんこず・・・」
兄貴「ヤンキー」
智也「うんこ・・・」
兄貴「ヤンキー」
智也「うn・・・」
兄貴「ヤンキー」
智也「ヤンキー座り出来ないみたいなんス。」
兄貴「なんだって(@_@;)お前、ヤンキー座りが出来ない不良がどこにいるんだ!!!」
智也「だって、どうやってもその姿勢を保てないんスよ。」
兄貴「そうか!! 最近の子供は、運動量の低下。和式便所の減少などにより、腹筋が弱くなったり、足首・股間接が固くなり、ヤンキー座りが出来なくなっているとい う社会問題はこのことだったのか!!!」
智也「なんか詳しいッスね。」
兄貴「当たり前だ! 俺は、うんこ座りに命を懸けているんだ。」

SE:キラーン

兄貴「あっ。」
智也「今、うんこって・・・」
兄貴「言ってない。言ってないぞ!!!」
智也「で、ヤンキー座りが出来ないと・・・」
兄貴「不良失格だな。」
智也「そんな・・・。」
兄貴「大丈夫だ。俺が、お前を・・・。ヤンキー座りが出来る男にしてやるよ!!」
智也「兄貴!!」

黒板が出てくる。
兄貴、金○先生のモノマネをしながら

兄貴「はい。いいですかぁ~。ヤンキー座りというのは、全身のバランス感覚や下半身の筋肉を使用することによって、ダイエット。便秘。冷え性。などなど。さまざま なものに効果があるんですぅ~。だから、ヤンキー座りが出来ないのは人生の99.9%損してるんですぅ~。」

黒板が捌ける。
マットが出てくる。
元気系インストラクターの雰囲気で

兄貴「はい。お客さんもしっかり覚えて帰ってくださいねぇ~。もしやれそうならその場でやって頂いてかまいませんよ~。でも、お隣へは迷惑かけないで下さいね。じ ゃあ、行っくよ!!One!Two!!Three!!!」

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ME:元気系の曲
  (に合わせて
     ・腹筋
     ・アキレス腱
     ・バービージャンプ
        などなど、うんこ座りに効きそうなものを組み合わせて(体操っぽい)ダンスをする。
   兄貴&智也の掛け合いをいれながらやれば、楽しさ倍増!!
 
兄貴「智也、笑顔頑張れぇ~」
 
 智也、変顔

兄貴「ぐほっ。ツボッた・・・。」


智也「兄貴!! 俺、強くなったら先輩と1回でいいから対決したいッス。」
兄貴「いいぜ!! その代わり。強くなれよ!!」
智也「はい!!!!」

                  みたいな?
*とにかく楽しそうに
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兄貴&智也、河原に寝転がり空を眺める感じ(青春ドラマの1コマみたいな)で

兄貴「はぁはぁ。いい汗かいたなぁ~」
智也「はい!!」

兄貴「・・・。」
智也「・・・。」
兄貴「なぁ。智也。」
智也「何スか?」
兄貴「何でお前は不良になりたいんだ?」
智也「何言ってんスか? 言ったじゃないッスか。俺は、兄貴みたいになりたいんスよ。ピンチの時に颯爽と現れて、助けてくれて。そんなカッコいい兄貴みたいになり たいから。」
兄貴「そっか。じゃあ、智也は不良にならなくていいよ。」
智也「えっ?」
兄貴「俺、もう不良卒業する!!」
智也「えっ!?」
兄貴「俺はさ。毎日毎日、何の刺激もない人生でさ。つまんねっ。って・・・。そんで不良になった。」
智也「はい。」
兄貴「でも、俺の求めてたものは、不良になっても何もなかった。」
智也「みなさ~ん。この人、何か語り始めましたよぉ~。」
兄貴「不良だって、結局は一緒。何も変化がねぇ。学校行って、帰ってのサイクルが、町をうろうろして、喧嘩してのサイクルに変わっただけ。」
智也「絶対、自分に酔ってますよねぇ~。語ってる俺、カッコイイ。的な。」

兄貴、立っている智也を引っ張って自分の隣に座らせる。

兄貴「俺が求めてたのは、智也だったんだよ。」
智也「えっ。そんな俺、そっちの趣味ないッスよ?」
兄貴「分かってるよ。一緒に笑って、意味のない会話して・・・。そういう人とのつながり。何の変哲のない幸せを探してたんだよ。
智也「兄貴・・・。」
兄貴「ありがとな。」
智也「ありがとな。だってWWカッコつけちゃって。かわいいぃ~。」
兄貴「なんだよ。師匠に向かって」
智也「えぇ~。まだ師匠なのぉ~」
兄貴「お前が弟子にしろって言ったんだろ」
智也「えぇ~。でも、もう不良止めたんならさ。師匠じゃないじゃん!!」
兄貴「・・・」
智也「これからは、友達でしょ?」
兄貴「智也・・・。」
智也「兄貴の思い。受け止めたよ!!」
兄貴「これからもよろしくな!!」
智也「もっちろん。・・・・・さてと。卒業って言えばあれやるしかなくない?」

ME:贈る○葉(金○先生のまね)

兄貴&智也「暮れなずむ町の 光と影の中 去りゆくあなたへ~♪」

終幕



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