クリスマス☆ハピネス ●登場人物● サンタさんチーム!! ☆ピット ☆ソフィア ☆セーレン ☆イェスパー ☆ジュエル 人間さんチーム!! ★優菜 ★父 ★母 開幕 舞台:家 父「優菜ぁ~。ちょっと来てぇ~。」 優菜「どうした。トーチャー?」 父「・・・お前な。その呼び方どうにかならんの?」 優菜「何か問題でも?」 父「問題つーか、意味が分からん。俺は父さんだ!!」 優菜「分かったゾ!! トーチャー!!」 父「はぁ。まあいいわ。」 優菜「そうか。何よりだ。用が済んだのなら優菜はもう行くゾ?」 父「ちょい待ち!! 今のは本題じゃないから!!」 優菜「ん? だったら早くしてくれないか?」 父「誰のせいだと?」 優菜「誰のせいだ? 優菜の知っている人か?」 父「まさしくお前のせいだよ!!」 優菜「ふむ。それは悪かった。謝ろう。すまなかったな。もう行っていいか?」 父「だからまだ本題に入って無いって!!」 優菜「なら早くしてくれ!! 優菜は蟻の観察で忙しいのだ!!」 父「そーですかぁ。それはスミマセンでしたねぇ~。っで、本題なんだけど!!!」 優菜「やっとか。長かったな。ふう」 父「(イラッ☆とするが堪えて)お前、今日が何の日か知ってるか?」 優菜「うん? 今日・・・。天皇誕生日は昨日だったが・・・。あぁ!! 嵐の相葉くんの誕生日だったな!!」 父「そうかも知れんが、お前には関係ないだろ!!」 優菜「そんなことないゾ!! ファンとしてプレゼントをあげなくては!!」 父「お前、相葉くん好きだったか?」 優菜「いや。特に興味はないが・・・」 父「そか・・・。嵐ファンに殺されるぞ? とりあえず謝っとけ。」 優菜「すみませんでした。なんだか優菜、さっきから謝ってばかりだゾ。」 父「主に、自分のせいだろ? ・・・それはそれとして、今日はクリスマス☆イブだ。」 優菜「ふむ。クリスマス☆イブ・・・って何だ?」 父「サンタが来て、プレゼントをくれる日だよ。」 優菜「サンバ?」 父「うぅ~。マンボー♪ じゃなくて、サンタ!!」 優菜「何だソレは? 美味しいのか?」 父「サンタを食うな!! ・・サンタっていうのは・・・。真っ白な髭がモジャモジャで・・・」 優菜「あぁ!! それなら優菜、サンタ郎知ってるゾ!!」 父「サンタ郎!?」 優菜「橋の下に、段ボールのお部屋で住んでいる奴だろ!! ふむぅ。なんていうか、人にプレゼントする前にお前がもうちょい小奇麗にしろよ!! って感じだな☆」 父「・・・とりあえず、その人たちではないから・・・。サンタは、赤い服着てて、あとはぁ~。大きな白い袋も持ってるんだよ。」 優菜「・・・サンタ郎は愉快な奴なんだな!! あっ、大丈夫だ!トーチャーも充分、愉快だゾ!!」 父「何の気遣いだ!! っていうか、何て言ったら分かるんだよ!!」 優菜「サンタ郎がどんな奴かは、このさいどうでもよかろう。それで、その愉快なサンタ郎がどうしたんだ?」 父「だから。サンタから何が欲しいかを紙に書いて、靴下にいれとくとそれを持ってきてくれるから、書いたらどうかなぁ~。って呼んだだけ。ハァ。すっごい回り道だったぁ~。」 優菜「何故、靴下なんだ!? サンタ郎は靴下フェチか!? 靴下嗅いでスーハースーハースーハースーハースーハーするのか!? ぜぇぜぇ」 父「もういいから書け!!」 優菜「分かった分かった。トーチャーはカルシウムが足りてないんじゃないか?」 父「うるさい!! お前は、頭に糖分が足りてないんじゃないのか!?」 優菜「そんなことはないゾ!! 優菜は甘いものが大好きだ!! さっきも冷蔵庫のケーキを1ホール食べたトコだゾ!!」 父「嘘!! お前、あのケーキ食べちゃったの!?」 父、ケーキを確認しに捌ける。 優菜、書いて靴下に入れる。 しばらくして、父が出てくると優菜は寝てる。 父「まったく。こんなとこで寝て。」 父、寝顔を見て 父「起きてたらうるさくても、寝たら少しは可愛げあるか。まぁ、少しだけどな。」 父、優菜の頭をコンッとこづく。 優菜「(少し呻く)」 父、靴下を取って、優菜の書いた紙を見る。 父「ママにかえってきてほしい。」 父、少しだけ顔が崩れ、目を抑える。 父「・・・。優菜」 暗転 ME:楽しいクリスマスソング系 サンタさんチーム!!、客席でクリスマスソングに合わせたダンス(サンタがクリスマスの夜、良い子たちにプレゼントを配る感じを表現)を踊る。 予算に余裕があるなら、イルミネーションで舞台をキラキラさせちゃおう!!ww 予算に余裕があるなら、お客さんに本当にプレゼントを渡して買収しちゃおう!!ww ピット、クリスマスソングが終わる少し前に舞台にあがり、優菜の側にプレゼントを置く。 クリスマスソングが終わる。 ピット「メリークリスマス!!!!ほっほっほっほ。(←サンタの公式挨拶らしいッス)」 暗転 舞台:サンタ・シティ 舞台には、ピット。 3人(ソフィア&イェスパー&セーレンは台詞と共にヒョコッと出てくる。) ピット「あぁ~。終わったぁ~。」 ソフィア「あれ? ピットはまたサボり中?」 ピット「あぁ。誰かと思えばおてんばソフィアか・・・」 ソフィア「あたしの何処がおてんばなのよ!!」 ピット「どこって・・・。そこがぁ~?」 ソフィア「うわぁ~。うっざぁ!! おさぼりピット」 ピット「サボってねーよ!! もう配り終えましたぁ。」 イェスパー「うそ~!! ピット終わったの!? めずらしぃ~。」 ピット「どういう意味だよ、イェスパー!!」 イェスパー「だってさぁ。去年のイブは悲惨だったもん!! 本当はピットの担当だったところ、僕がやらされたんだよぉ~。せっかく早く終わったのにぃ~。」 ピット「別にイェスパーが手伝ってくれなくても、俺だけで配り終えれましたぁ~~~~~。」 ソフィア「無理無理!! イブ終わっちゃうよ!!」 イェスパー「っていうか、あけましておめでたくなっちゃうよ!!」 ピット「うっさい!!」 ピット、イェスパーをたたく。 イェスパー「いったぁ~。」 セーレン「あれ? 珍しい顔、発見!! 今年はプレゼント失くさなかったの?」 ピット「皆揃って僕をいじめるんだぁ~~~!!」 3人「まぁ。自業自得だよね」(ソフィア&セーレン&イェスパー) ピット「ふえ~ん。」 優菜「よしよし」 優菜、ピットの頭をなでる。 ピット「うぅ。ありがと。。。・・・・・・って、うわぁ――――――――――!!!!!」 優菜「きゃ――――――――――――――――!!!!!」 ピット「わぁ―――――――――!!!!」 優菜「きゃ―――――――――!!!!」 イェスパー「うひゃ―――――――――――!!!!!」 セーレン「うわぁ――――――――――!!!!」 ソフィア「きゃ――――――――――!!!!」 5人、悲鳴をあげ続ける。 優菜、ふと立ち止まって 優菜「ところで、これは何の遊びだ? 優菜はもう飽きたゾ!!!」 ソフィア「ちょっと! ちょっと!! ちょっと!!! 何で、ここに子供がいるの!?」 イェスパー「ぼっ、僕が連れて来たんじゃないよ!!!」 セーレン「分かってるよ。問題起こすのはいつも・・・」 ソフィア「はぁ・・・。決まって・・・」 イェスパー「あぁ!!」 3人「ピィットォォォォオ!!!(怒)」(ソフィア&セーレン&イェスパー) ピット「何で俺なんだよ!!」 セーレン「分からない?」 ピット「うぅ。セーレンがいじめるぅ。。。そだ。少女よぉ!! どうやってここまで来た!?」 ピット、優菜に詰め寄る。 優菜「お前のソリに乗ってに決まってるだろ? ぷっ。まさかお前気付いてなかったのか?」 ピット「むっかつっくぅ~。気付いてたに決まってるだろ!!」 優菜「そうか当然だな。」 ピット「ふふ~ん。・・・って、じゃな~い!!!」 優菜「どうした? 言いたいことがあるならハッキリと・・・」 ピット「何で俺のソリに乗って来たんだよ!!」 優菜「そんなことも分かんないのか? レディの部屋に勝手に入ってきたストーカーに文句を言う為に決まっておろう?」 ピット「いやいや!! 言うに事欠いて、ストーカーって。なぁ?」 ピット、3人(ソフィア&セーレン&イェスパー)に同意を求める。 3人(ソフィア&セーレン&イェスパー)、ピットに対して全力で蔑んだ目。 ピット「って何!!その蔑んだ目は!? しゃあなくね!! サンタとしてどうしようも無くね!?」 優菜「おっ、お前。サンタ郎なのか!?」 ピット「サンタ郎?」 優菜「白い髭は!? 赤い服は!?」 ピット「あぁ。昔は、統一してたらしいけど・・・。今時は、俺みたいに若くて、イケメンでお洒落なサンタもいるんだZE!!」 優菜「そーかー。それは良かったなー。」 ピット「むかつく!!」 優菜「・・・いや!! やっぱりお前はサンタ郎じゃない!!」 ピット「何でだよ!!」 優菜「だって、だって、だって・・・。」 ソフィア「もしかしてプレゼント誤送しちゃったとか?」 セーレン「あ~!! 納得。ピットだしな。」 イェスパー「勘弁してよぉ~。また再送手伝わされるよぉ。」 ピット「・・・ごめん。プレゼント、間違ってたかな? だったら・・・」 優菜「だって!! 靴下でスーハースーハーしてなかった!!!」 4人「ハァ!?」(ピット&ソフィア&セーレン&イェスパー) ピット「いやいやいや!! 何の話!?」 優菜「優菜は知っているんだ!! サンタ郎が靴下フェチだということを!!」 ピット「何処のソースだ、それは!?」 優菜「トーチャーだ!!」 ピット「誰だぁぁあ!!」 ジュエル、声だけ ジュエル「ふぅ~。疲れましたわぁ~。この白魚のような手であんなに重いプレゼントを運ぶのは大変ですわ。それでも、世界中の子供たちの笑顔の為に頑張る私。素敵ですわぁ~。」 セーレン「やばい。その子を隠して!!」 イェスパー「えっ? どうしたの?」 ソフィア「あっ、そっか。」 セーレン「いいから早く!!」 ピット「えっ、えっと」 ソフィア「早く!!」 ピット、優菜にプレゼント用の白い袋を被せる。 優菜「むぎゃ!!」 ジュエル、出る。 ジュエル「あーら。皆さん。お揃いで。・・・うそ! ピットまでいるやん! まさかプレゼント配り終えたん!? 明日、雪でも降るんちゃう!?」 ピット「そんなに驚かなくても。」 ソフィア「ジュエル。猫はがれてるよ?」 ジュエル「はっ!!・・・雪が降れば、ほっ、ホワイトクリスマスでロマンチックですわぁ~。おーほっほっほ!!」 ソフィア「どんな誤魔化し方!?」 ジュエル「失礼つかまつりましたわ。驚いて取り乱してしまったんですの。」 ピット「取り乱し方、凄すぎ。」 ジュエル「うううううるさいですわ!! そもそもあなたが、何の失敗もせずにプレゼントを配り終えたのが悪いんざんしょ!!」 ピット「俺は、めげない。めげないゾ。俺は鉄の心だ。スチールハートだ。めげない。めげないぃぃぃぃ。」 ピット、倒れる。 ソフィア「あっ、死んだ。」 イェスパー「ていうかね。失敗してなくないんだよ。」 セーレン「イェスパー、ダメ!!」 イェスパー「何が?」 セーレン「いや。えっと・・・。」 イェスパー「何だよぉ~。もう!! でねでね。」 優菜「ムキュ―――――――!!!」 優菜、暴れ出す。 ジュエル「なっ、何ですの? それは?」 イェスパー「あのね。これはね。」 ソフィア「イェスパー。あっ、UFOだ!!」 イェスパー「うっそ!! ドコドコ?」 イェスパー&ピット、UFOをキョロキョロ探す。 セーレン「これは、アレよ。巷で噂のムキュムキュ人形。」 ジュエル「ムキュムキュ人形?」 セーレン「あれぇ~。まさかいつでも最先端のお嬢様のジュエルが知らないの?」 ソフィア「うっそー。超人気なのにぃ~。ジュエルって以外と・・・。ねぇ~。」 セーレン「ねぇ~。」 ジュエル「そんなの知ってるに決まってるでしょ!! 馬鹿にしないで頂戴!! 私、もう行きますわ!! ごきげんよう。」 ジュエル、捌ける。 セーレン「って、あんたら何してんの?」 イェスパー「何って? UFO・・・」 セーレン「私、頭痛くなってきた。」 ソフィア「あたしも・・・。」 イェスパー「なんだよ~。」 ピット、優菜を袋から出す。 ピット「大丈夫か?」 優菜「ピット、かくれんぼをしたかったのか? でも、かくれんぼなら自分で隠れないと意味ないのだ。」 ピット「違う!!」 優菜「じゃあ・・・。はっ。誘拐!? 優菜の体が目当てだったのか!!」 ピット「ちが~う!!」 優菜「そんなに優菜の体は魅力的なのか。はっ、もしや。ピット、ロリコンだな!!」 ピット「だから違~う!!ほら、お前らも何か・・・」 ピット、3人(ソフィア&セーレン&イェスパー)に助けを求める。 3人(ソフィア&セーレン&イェスパー)、ピットに対して全力で蔑んだ目。 ピット「だから、その目は何!? ってか、今回に至っては、セーレンが命令したんだろ!!」 セーレン「もう分かったから、静かにして。耳が痛い。」 ピット「誰のせいで怒鳴ってるんだよ!!」 ソフィア「ピット、何で優菜を隠したか分かんないの?」 優菜「何で優菜の名前を知っているんだ!! さては、ストーカーだな!!」 セーレン「優菜ちゃんも静かにしててねぇ~。」 優菜「何でだ!! 優菜は喋りたいときに喋るゾ!!!」 セーレン「落とす。」 優菜「何処に!?」 ソフィア「で? 分かんないの?」 ピット「・・・あぁ!!」 ソフィア「やっと分かった?」 ピット「そーか。どうすべきだろ?」 イェスパー「ちょっと待ってよ!! 僕は分かってないよ。」 ソフィア「とりあえず誰にも見られないようにしないと・・・。」 イェスパー「ね~え。」 セーレン「また袋の中に放り込めば?」 イェスパー「ねぇ。ってば!!」 優菜「怖いのだ!!」 イェスパー「置いてけぼりにしないでよぉ~~~。」 セーレン「はぁ。分かったよ。」 ソフィア「サンタ・シティは、絶対に人間にバレちゃいけない。って規則があるでしょ。」 イェスパー「あぁ!! あったね!! そういえば。」 ソフィア「噂じゃあ、サンタ・シティを知った人間は殺されちゃうって。」 イェスパー「うっそ!! こわ~い。」 セーレン「そんなことをどうでもいいの!!最も大切なのは、こんな問題起こしたら出世に響くってことよ!! 下手したら左遷とかもあるかも。」 ピット「サンタ・シティにそんな生々しい話を持ち込むのはどうかと・・・。」 セーレン「こうなったのは誰のせい?」 ピット「すみません。」 ソフィア「とにかくそんな訳だから、優菜のことは絶対、誰にも言っちゃダメだからね。」 イェスパー「分かった!!」 イェスパー、スマホを取り出して決めポーズ☆ セーレン「ツイートしたら、落とす」 イェスパー「くっ。分かった。twi●terはあきらめる。その代わり!!」 セーレン「LI●Eしたら、落とす。」 イェスパー「先言っちゃズルイよぉ~。」 セーレン「つーか。誰にも言うな。って言ってるだろ?」 イェスパー「言うんじゃなくて・・・」 セーレン「書くんだよぉ~(イェスパーの声真似)。落とす。」 イェスパー「ごめんなさい。」 セーレン「とにかく!! 私の出世の為にも、この子を誰にも見られずに家に帰すぞ。」 ピット「ごめんな。俺のせいで」 セーレン「ホントだよ。馬鹿野郎!!」 セーレン、ピットを殴る。 ピット、吹っ飛ぶ。 ピット「何でぶっ飛ばすんだよ。今のは、ピットは悪くないよ。って励ますとこだろ!?」 セーレン「私が言うとでも?」 ピット「ごもっともです。」 ソフィア「ふざけてないで、これからどうするか考えよ!!」 イェスパー「あっ!! 良い方法考えたよ!!」 ソフィア「なになに?」 イェスパー「えっとね・・・。あっ!! 僕、用事をおもいだした!!」 イェスパー、捌ける。 セーレン「なるほど。良い方法だわ。」 ソフィア「だね。」 2人「じゃね。」(ソフィア&セーレン) 2人、捌ける。 ピット「皆、酷過ぎるだろ~~~!!」 優菜「まあ、元気出せよ!!」 ピット「主にお前のせいだけどな。」 優菜「別に優菜は悪くない!! 元はと言えばピットが!!・・・・」 2人「なーんてね。」(ソフィア&セーレン) 2人(ソフィア&セーレン)、戻ってくる。 ピット「おっ、お前ら!!」 セーレン「出世も大事だけど、流石に友達は裏切れないだろ?」 ピット「セーレン」 ソフィア「まあ。あたしがいなかったらピットが何やらかすか分からないもんね。」 ピット「ソフィア」 間 ピット「イェスパー・・・?」 ソフィア「嘘!! イェスパーはマジだったの?」 ピット「酷くね!? 酷くね!?」 セーレン「まあ、イェスパーはいつもピットに迷惑かけられてるしな。」 ピット、倒れる。 セーレン「あっ、死んだ。」 ソフィア「ち、違うよ、きっと!!・・・ほら。多分、どっかに隠れて驚かそうとしてたけど、タイミング失って出てきづらいだけだよ!!」 ピット「そうかな?」 ソフィア「うん。だって、ピットの知ってるイェスパーはそんな簡単に友達を裏切れるような奴じゃないでしょ?」 ピット「そうだな!! よし、じゃあ俺が隠れてる所を見つけてやるよ!!」 イェスパー「ただいまぁ~。」 イェスパー、普通に戻ってくる。 ピット「WHY!?」 イェスパー「ごめんごめん。ルドルフにご飯あげるの忘れてたんだ~。」 ソフィア「マジで用事があったの!?」 イェスパー「えっ?うん?」 ソフィア「そっか・・・。」 セーレン「んじゃあ。良い方法ってのは?」 イェスパー「あぁ。それそれ!! えっとね。皆に見られないように、優菜ちゃんのお家まで連れてってあげればいいんだよ!!」 セーレン「家に連れてく方法を考えてたんだよ!!」 イェスパー「あっ。そうなの?」 セーレン「はぁ~。」 優菜「優菜、家に帰る気はないゾ。」 セーレン「はぁ!?」 ソフィア「どうして?」 優菜「ピットはサンタ郎なんだろ?」 ピット「うっ、うん。」 優菜「しかし。ピットは優菜が頼んだプレゼントを持ってきてくれなかった。だから、優菜はここまで文句を言いにきたのだ!!」 ピット「ストーカーと間違えてただろ?」 優菜「優菜は過去を振り返らない女だ!! とにかく、優菜は頼んだプレゼントがもらえるまで帰らない所存だゾ!!」 セーレン「やっぱりピットがプレゼント誤送してたんじゃん!!」 ピット「ちょっと待てよ!!全く身に覚えねーよ!! ちゃんと言われた通りのプレゼント届けたって。俺が間違えるはずないだろ」 イェスパー「なんでやねん!!」 イェスパー、ピットをたたく。 ピット「何で!?」 イェスパー「だってボケたから」 ピット「ボケてねぇ~。」 ソフィア「ねえ。ピットが間違えてプレゼント配達しちゃったんならさ。優菜はホントは何が欲しかったの?」 優菜「優菜が欲しかったのは・・・。欲しかったのは・・・。」 ソフィア「うん?」 優菜「知りたいのなら、優菜を捕まえるんだな!!鬼ごっこだ!!」 優菜、走りまわる。 ソフィア「はぁ!?」 イェスパー「いえ~い!! 鬼ごっこ好きぃ~~~~!!」 ソフィア「ちょっと!!」 セーレン「もういいよ。あまり時間かけると見つかる可能性も高くなるし、ちゃちゃっと捕まえよ。」 鬼ごっこ・開始!! 舞台・客席、劇場をフルに活用して鬼ごっこ!! 以下のエピソードを挿入しつつ、コミカルな動きをいれつつ演じてください。 エピソード1 イェスパー「待てぇ~。トン足のイェスパーと言われた僕が相手だ!!」 SE:ブヒー イェスパー「違った。俊足だ。」 エピソード2 セーレン「ちょこまかと動く」 優菜「へへぇ~ん。若さには勝てないに決まってるゾ!!」 セーレン「落とす。」 優菜「何処に!?」 エピソード3 ソフィア「ピット! 挟み打ちよ!!」 ピット「了解!!」 2人(ソフィア&ピット)、優菜に両側から迫るが、よけられて、ぶつかる。 ピット「ちょっと前見て走りなさいよ!! ピット!!」 ソフィア「あんなの避けられるわけないだろ!!」 ピット「・・・」 ソフィア「・・・」 2人「入れ替わってる~!!!」(ソフィア&ピット) セーレン「小芝居はいいから追いかけて!!」 2人「はい」(ソフィア&ピット) エピソード4 セーレン「無理。早すぎ・・・」 ソフィア「はy、ぜぇぜぇ。」 優菜「だらしないゾ!!」 ピット、後ろから優菜を捕まえる。 ピット「はぁはぁ。捕まえた。」 優菜「離してよ!! やっぱりピット、ロリコンなのだな!!」 ピット「捕まえたよ。何が欲しかったの?」 優菜「・・・やっぱり良い。帰るから文句はないだろ?」 ピット「嫌だ。今夜は帰さない。」 優菜「・・・ピット、ワリとマジでロリコンだったんだな。」 ピット「今のは、冗談。でも教えてよ。ホントは何が欲しかったのか。」 優菜「何故そんなに知りたいのだ。」 ピット「だって。サンタクロースは、子供の笑顔を引き出すために、寒い中、街中を駆け巡るんだよ。俺がプレゼントを間違えちゃったなら、ホントの笑顔を引き出せる、優菜がホントに欲しいものをあげたいんだ。ねっ?」 優菜「・・・ママ。」 ピット「えっ?」 優菜「優菜がホントに欲しいものは。ママ。」 ピット「えぇ~。」 優菜「ふふ。ママはな。すっごく。すっごく。優しかったんだ。でもな。2か月くらい前からいなくなっちゃったんだ。」 ピット「どうして?」 優菜「知らん。トーチャーに聞いたが教えてくれなかった。『心配するな。すぐ帰ってくる。』それだけしか言ってくれなかった。」 ピット「・・・。」 優菜「時々、電話はくれるんだ。でも、すぐに切られてしまう。優菜は、嫌われてしまったのだろうか?」 ピット「・・・。」 優菜「優菜はママに会いたい。ママに会って、たくさんお話をしたい。ママに大好きって言って欲しい。ママにギュッて抱きしめて欲しい。」 ピット「・・・。」 優菜「・・・。何てな。そんなこと言っても無理だろ? 何処にいるか分からないのに。気にするな。優菜は平気だ。強いからな。それに、ピットたちと遊んで楽しかったからホントに笑顔だゾ!! サイコーのプレゼントだ!!」 ピット「・・・任せなよ!! 俺らはサンタクロースだ!! 人一人見つけるくらい、朝飯前だって!!」 優菜「ホントか?」 ピット「あぁ!!」 イェスパー「僕も手伝うよぉ~。」 ソフィア「あたしも!!」 セーレン「待ちなよ。」 イェスパー「えっ?」 ソフィア「何で?」 セーレン「今はとにかく早く、優菜を家に帰してあげないと・・・。」 イェスパー「何で? セーレンは、優菜ちゃんをママに会わせてあげたいと思わないの!?」 セーレン「それとこれとは話が別!! 早く家に帰してあげないと、誰かに見つかったらマジでヤバいのよ!!」 イェスパー「もーう!! またそれ? そんなに出世が大事なの?」 セーレン「違うわよ!! サンタ・シティに来た人間は殺されるって噂があるって言ったでしょ!!」 イェスパー「それはそうだけど・・・。でも!!」 ピット「俺が守るよ。絶対!!」 セーレン「だからダメだって!!」 ピット「何で!?」 セーレン「それは・・・。」 優菜「良いゾ。言って。理由を教えられてないってことは、優菜がホントに嫌われてるかもしれない。だろ?」 ピット「・・・。」 セーレン「いや。」 優菜「大丈夫だ。そういうことも全て考えた。その上で、ママに会いたいのだ。」 セーレン「でも。」 優菜「行くぞ。ピット」 ピット「いいの?」 優菜「もちろんだ。ピットが守ってくれるのだろ?」 ピット「おう。任せとけ。」 ソフィア「やっぱり、あたしも行く!!」 イェスパー「ぼっくもぉ~。」 セーレン「分かった。私も手伝う。」 ジュエル「あら。何処かにお出かけですか?」 ジュエル、出る。 ジュエル「良かったですわ。さっきので出番終わりかと思いましたわ。」 セーレン「ジュエル!?」 ピット「やっば!!」 ピット、プレゼント用の袋を優菜にかぶせる。 優菜「2回目!? ピット、後で覚えておけよ!!」 ソフィア「こっ、これは、ムキュムキュ人形よ!!!」 ジュエル「そんな嘘で騙せると思われてるだなんて、心外ですわ。」 ソフィア「さっき、だまされてたじゃん。」 セーレン「素直にだまされた方が可愛げがあったぞ。」 ジュエル「しもた!! って、そんなことはどうでもええんじゃ!! ボケッ。そないことより、どないすんねん。会社に言ってしもてもええねんで。」 イェスパー「どうする? どうする!?」 セーレン「そんなん決まってるでしょ。幸い1人にしか知られてないし、ジュエルさえ落とせば問題ない。」 ジュエル「お前の危険思想に問題アリだ!!」 ピット「いいよ!! とにかく今は、優菜のお母さん捜すの優先しよ。」 ソフィア「でも、追いかけられたら?」 セーレン「落とせばいいよ。」 ピット「だな」 ソフィア「えぇ~。」 イェスパー「よし!!Let‘s Go!!」 5人(ピット&ソフィア&セーレン&イェスパー&優菜)、捌ける。 SE:シャンシャンシャン(ベルの音) ジュエル「・・・・。そして誰もいなくなった・・・?」 暗転 5人(ピット&ソフィア&セーレン&イェスパー&優菜)、客席演技。 ソフィア「あの~。すみません。この人知りませんか?」 セーレン「この人、知らない?」 イェスパー「すみませ~ん。この人知らないですかぁ~。」 優菜「って。あいつらは何をしてるんだ?」 ピット「何って、聞き込み?」 優菜「いやいや。さっきピット、サンタには朝飯前だと言ってなかったか!?」 ピット「言ったけど?」 優菜「サンタ関係ないけど、大丈夫か!?」 ピット「ふっふっふ。任せておけ。」 優菜「おぉ!! 何か秘策が!?」 ピット「聖夜の奇跡があるかもしれないから、安心しろ。」 優菜「驚くほど安心出来ないのじゃ!?」 ピット「大丈夫大丈夫。あの~。すみません。この人知らないですか?」 優菜「そんなので見つかるのか?」(ボソッと) 客席暗転 舞台:病室 母、ベッドで本を読んでいる。 優菜「まさかホントに見つかるとはな。聖夜の奇跡もあるのだな。」 母「優菜?」 優菜「そうだぞ。優菜だ!!」 母「優菜! あっ、ダメ。来ちゃダメ!!病気が移っちゃう。」 優菜「病気。そうか、ママは病気なのか?」 母「えぇ。心配かけちゃダメだと思って内緒にしてもらったの。移っちゃうから、お見舞いにも来てもらえないし。」 優菜「馬鹿!! ママの馬鹿!! 優菜は、優菜は、ママに嫌われたと思ったんだゾ!!」 母「嫌いになるワケないでしょ。優菜のこと、大好きだよ。」 優菜「すっごく寂しかったんだゾ!!」 母「ごめんね。でも、ママもすっごい寂しかったよ。」 優菜「そうか。お揃いだな!!」 母「だね。優菜とお揃い。ママ、すっごい嬉しいな。」 優菜「優菜もうれしいゾ!!」 母「優菜。」 優菜「ママも泣いてるのか。それもお揃いだ!! ママもうれし涙か?」 母「うん。優菜に会えてすっごい嬉しい」 優菜「ママ」 優菜、母にハグ。 母「優菜。大好きだよ」 優菜「優菜も好きだ!!」 2人(優菜&母)、笑い合う。 優菜「そういえばな。優菜はどうやってここに来たと思う?」 母「えぇ~。どうやってだろう?」 優菜「あのな。ピットたちに連れて来てもらったんだ!!」 母「ピット?」 優菜「そうだゾ。ピットはサンタ郎なんだ!!」 母「へぇ~。」 優菜「すっごい優しいんだゾ。」 徐々に暗転していく。 4人(ピット&ソフィア&セーレン&イェスパー)、客席演技。 セーレン「良かったな。ちゃんと優菜は愛されてて」 ソフィア「うん。」 ピット「ほらな。会わせてあげて良かっただろ!!」 セーレン「まあね。」 イェスパー「優菜ちゃん、すっごい嬉しそうだったね」 ピット「よーし!! また来年も、たっくさんの子供たち笑顔にするゾ!!」 セーレン「そうね。勝手にトナカイ使っちゃたし・・・。来年まで首が持つかな?」 イェスパー「えぇ~。首飛ぶ可能性まであるの!?」 ピット「それは困る!!」 ジュエル、出る。 ジュエル「まったく浅はかですわ。それくらい考えて行動しなさい!!」 セーレン「また出た。私らを連行でもしに来たの?」 ジュエル「失礼ですわね。私はあなたたちの恩人ですわよ。」 イェスパー「もしかして、ジュエルちゃん。秘密にしてくれたの!?」 ジュエル「えぇ。それにそれだけでは、ありませんわ。皆様方が出て行った後、無断でトナカイを使っている。とちょっとした騒ぎになりましたの。」 セーレン「さよなら Myクビ!!」 ジュエル「話しを聞きなさい。でも私が社長に耳打ちしてあげましたの。」 セーレン「やっぱりバラしたんじゃん!!」 ジュエル「だから聞きなさい!! ピットがまた、配送ミスをして皆で配り直しにいった。と伝えたのです。」 ソフィア「で? 社長は?」 ジュエル「ピットかぁ~。じゃあ、しゃあないわwww」 セーレン「おかえり~。My クビ!!」 ピット「うわぁ~。ありがとー。ジュエル、良い奴だったんだな!!」 ジュエル「ととととと当然ざます!!何を今さら言っていられるのでござりまするかかかかか!!!」 ピット「あと、面白いわ」 サンタさんチーム!!、笑う。 ジュエル「あっ、そうだ。忘れてた。ピットは3カ月、減給だって」 ピット「Why!?」 ジュエル「だって、ピットの配送ミスってことになってるし・・・。」 ソフィア「まあ、間違ってはないよね。」 ピット「えぇ~~~。」 ソフィア「まぁ。子供の笑顔を引き出せたんだからいいじゃない。」 ピット「でもでも。あんまりだぁぁぁぁぁぁああああ!!!!」 4人「どんまい!!」(ソフィア&セーレン&イェスパー&ジュエル) 客席暗転 舞台:家 優菜は、寝ている。 母、舞台の端で電話をしている(病室を抜け出して、公衆電話で掛けてます。)。 父、電話をしながら登場。 父「どうしたの?」 母「優菜はまだ寝てる?」 父「おう。ぐっすりだ。」 母「そっか。残念。」 父「なんだ? 優菜目当てか」 母「あら。あなたの声も聞きたかったわぁ~。」 父「そーですか。ははは。」 母「ふふ。あのね。昨日、優菜に会った夢を見たの。すっごい可愛かったわ」 父「親ばかだな。」 母「あら? 可愛くないの?」 父「いや、可愛いけど。」 母「じゃあ、あなたも親ばかじゃない?」 父「なんなら起こすか?」 母「ううん。いいわ。夢で存分に優菜に会ったからね。あっ、いけない看護師さんに見つかっちゃった」 父「また病室抜け出したのか?」 母「えへへ。じゃあ、切るわね」 父「ああ。またな。」 母「ええ。」 父、電話を切る。 優菜、父に背中から話しかける。 優菜「トーチャー。今の誰だ?」 父「あっ。優菜。おはよう」 優菜「おはよう。」 父「あぁ。優菜が起きたんなら代わってやれば良かったな。」 優菜「?」 父「母さんからの電話だ。」 優菜「そうか。少し残念だが、平気だ!! 優菜は昨日、ママに会ってきたからな。」 父「・・・・・・。そうか。楽しかったか?」 優菜「うん!!」 2人(優菜&父)、ストップモーション サンタさんチーム!!、出る。 サンタさんチーム!!、クリスマスソングを合唱する。 終幕 ※備考 作中のダンス・合唱のクリスマスソングは、指定をするわけではありませんが、『サンタが街にやってくる』は一聴の価値ありだと思います。参考までに 母の病名に関しては、作中では触れていませんが、『結核』のつもりで書いています。参考までに |
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