学園パニック
登場人物 ・ミナト ♂ ・タクミ ♂ ・スミト ♂ ・ココナ ♀ ・ミズキ ♀ ・ヒトミ ♀ ・マスミ ♀ ・新島学園島 ・古川前学園長 ・友達
開幕 上サスが点いている。 古川「全校生徒の皆さん。私、古川は本日をもってこの学園の学園長の立場を退きます。ですが、これからも皆さんのことは応援していきたいと思っています。この学園 に居るということはおそらくほとんどの人が、歌手や俳優、タレントなどの芸能人を目標にしていると思います。それまでの道はとても険しいですが、皆さんは私が見込んだ 生徒です。私がいなくなった後も、この学園でたくさん学び、たくさん笑い、たくさん苦労して、夢を叶えてください。」 上サスが消えて、下サスが点く。 新島「全校生徒の皆さん。私、新島は本日からこの学園の学園長を務めます。私が学園長になったからには、才能のある者がもっともっと力を伸ばしていけるような学園 にしていく。その為には才能のないものは切り捨てていくからそのつもりで。」 上サス・下サス、共に点く。 古川「ちょっと、新島先生!?」 新島「何か文句でも? 前古川学園長?」 古川「才能のない生徒でも育てて立派にするのが教員の仕事だろ。」 新島「だが芸能界は実力主義だ。これについてこられないなら、芸能人なんてあきらめたほうがいい。」 古川「しかしここは学園だ。いくらなんでも切り捨てるのは・・・」 新島「あぁ~。こんな生ぬるい学園長が選んだ生徒なんて、才能ない奴も確実に混ざってやがる。決めた!! 試験を行う!! この試験に落ちた者は、退学だ!!」 サスが消えて、明かりが点く。 全員「えぇ!!」 暗転
明かりが点く。 マスミ「マジで調子乗ってんなよ。新島の奴。」 ミナト「ホントだよ。」 タクミ「芸能界は実力主義です。」 新島をバカにするようにモノマネ ミズキ「うわ~。似てる。似てる」 マスミ「絶対昨日あたり、彼氏に振られたんだよ。」 タクミ「うわ~。ありそう!!」 ミズキ「私情で生徒にあたるなんてサイテーだよね。」 ミナト「受からなきゃ退学なんて、かわいそうなマスミ・・・」 マスミ「ちょっと、ミナト君? それどういう意味?」 ミナト「えっ? そのままだよね。マスミは試験に落ちる。」 ミズキ「落ちる。」 マスミ「はん。そんなこと言ったらミズキこそ危ないんじゃないの? 特に可愛いわけでもないくせに。」 ミズキ「うっ・・・」 スミト「大丈夫だって。ミズキには、マジックがあるじゃん。」 ミズキ「それもそうだよね!! 流石、スミト!!分かってるじゃん。」 スミト「まあね。」 マスミ「ちょっとスミト、私にフォローは?」 スミト「大丈夫! 才能なくても努力でどうにかなるよ。」 マスミ「なんだとこのバカスミト!!」 ココナ「アハハ。バカスミト。だってぇ~。ウフフ」 ヒトミ「むしろココナちゃんが一番危ないと思います。」 ミナト「確かに・・・。」 タクミ「同感・・・。」 スミト「言いえて妙・・・。」 ミズキ「ヒトミ言うじゃん。」 マスミ「ヒトミに拍手ぅ~。」 ヒトミ「いや~。気持ちい超きもちい。」 1位をとったオリンピックの選手みたいな感じで手を振る。 ココナ「えぇ~。ひどいよぉ~。ウフフ。」 ミナト「てかさ~。試験って何やるの?」 マスミ「何か実技試験だってさ。新島に特技見せて、判定だってさ。」 ミナト「ふ~ん。じゃあ、俺は余裕だwww」 タクミ「・・・ヒトミは何するんだ?」 ヒトミ「う~ん。どうだろ? やっぱり歌かな?」 ミズキ「だよね。ヒトミ歌すっごい上手いもんね!! 合格間違いなしだよ!!」 ヒトミ「ありがと。」 タクミ「俺は何にすっかな~。」 ミナト「じゃあ、一緒に漫才やろうぜ?」 タクミ「はっ?」 ミナト「ま・ん・ざ・い!!」 タクミ「突然だな・・・。」 ミナト「いいだろ~。どうせ俺ら顔だけでどうにもなるし。だからちょっと遊ばね?」 タクミ「何でやねん!!」 ミナト「えっ? 別にボケてないけど・・・」 タクミ「あれ?」 ミズキ「息合ってな!!」 ヒトミ「出来るの? 漫才・・・」 ミナト「それにな・・・。俺、お前となら何でも出来る気がするんだ。俺の相棒はお前しかいねえと思ってる。」 タクミ「ふっ。俺の背中、預けたぜ!! 相棒!!」 ミナト「おう!!」 スミト「ある意味、息ピッタリだと思うよ。」 マスミ「あんたら、そんなこと言ってて落ちても知らないよ。」 ミズキ「大丈夫だよ。タクミもミナトも、今までの内申めっちゃ高いんだから!!歌もダンスも。」 ヒトミ「多分大丈夫ですよ。」 ミナト「多分は余計。」 タクミ「絶対だよなぁ~。」 暗転 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ マスミ、本格的なダンスのことをする。 新島「yeah――――――――――――。凄いわね・・・。」 マスミ「ありがとうございます。」 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ ミズキ、マジックを行う。 (観客が盛り上がるものがいい。) 例・①左手の人差し指と中指で雑誌を挟み、薬指と小指でボールを持つ。 ②その左手で雑誌をめくり、仕掛けがないことを確認させる。 ③雑誌のページを破って、雑誌と重ねて持つ。 ④破ったページでボールが隠れるようにして、雑誌を落とす。 ⑤破ったページでボールを包み、もみだすようにボールを出す。 縦じまが横じまにぃ~。のようにネタにはしってもいい。 新島「イリュージョン!!」 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ ココナ、童謡を歌いながら体で表現する。 新島「あら、可愛い。次!!」 ココナ「うぅ~」 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ スミト、ミニ演劇をする。 くうとん作の台本・≪生きてる理由≫をおすすめします。宣伝ですwww 新島「そうよね。そうよね。」 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ ヒトミ、得意な歌(Pop系)を歌う。 新島「いぇ~!!」 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ ミナト、タクミ。漫才を行う。 はりこのトラの穴等で探せば、漫才の台本はたくさん見つかると思います!! 新島「面白いわね。」 2人「あざーす」 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ 暗転 タクミ「あのクソババァ~。何様のつもりだ。」 ミナト「何で俺らが退学なんだよ!?」 マスミ「だから言ったじゃん。」 ミズキ「ありえないよ。ミナトが退学なんて。」 ヒトミ「新島、感性ずれてるよね!!」 マスミ「いや、ずれてるのはあんたたちだから。」 スミト「まあまあ。とりあえず・・・」 タクミ「何だ、何かあるのか!!」 スミト「才能無いと思ってあきらめたら。」 ミナト「うっわ、ムカつく~。」 ココナ「あはは。ビゴー自爆だよ!! うふふ」 スミト「それを言うなら、自業自得。」 マスミ「ビゴーが自爆してどうすんのよ。」 ヒトミ「因みに、ビゴーとは、明治時代に、雑誌・トバエなどで風刺画を掲載していたフランスの画家です!!」 ビゴー代表作『日清戦争の風刺画(Une partie de peche)』を表現する。 タクミ(日本)ミナト(中国)マスミ(ロシア)スミト(朝鮮) スミトは、口をパクパクしながら、タクミとミナトの釣り針を追いかける。 ヒトミ「以上、ためになる補足」 スミト「何で僕が魚なのさ・・・。」 ミズキ「寂しいよ。2人が居なくなるなんて。」 ヒトミ「そうだよ。学園長先生に言いにいこうよ。2人は、今までトップの成績だったって。」 マスミ「そんなのあの学園長に通用すると思う?」 ヒトミ「じゃあ、2人を辞めさせるなら、私達も辞めます。って言うとか?」 タクミ「そこまで、俺らのことを・・・」 ミナト「ああ、ありがとう。持つべきものは友達だな。」 ミズキ「それはちょっと・・・」 マスミ「無理。」 スミト「ありえない。」 ヒトミ「私も無理かも。」 ココナ「あはは。」 タクミ「うを~。俺たちの友情って、こんなものか。」 ミナト「ホントにダメか?」 ミナト、色っぽく迫る。 ヒトミ「あっ、えっと・・・。」 マスミ「はいはい。誘惑しないの。」 タクミ「じゃあとりあえず協力してくれよ。」 マスミ「協力って?」 ミナト「作戦を考えるのだ!!」 ココナ「あはは。何の作戦?」 タクミ「そんなの決まってるじゃん。」 ミナト「俺たちが学園に残れるようにする作戦。」 スミト「だから諦めなって・・・。」 ミナト「シャラッープ!!」 タクミ「諦めたらさ。全ての可能性はそこで消えちまうんだよ。」 ミナト「人は、いつだって。いつまでだって。可能性を追い求められるんだ!! 自分が諦めない限り」 タクミ「だから、俺は!!」 ミナト「だから、俺は!!」 2人 「絶対にあきらめない!!!!」(ミナト&タクミ) 決めポーズ!!シャキーン!! ミナト「ってことで、何かない?」 スミト「僕に、聞かないで」 ヒトミ「あの。学園長先生の弱味を握るって、どうかな?」 マスミ「突然黒いな。」 ミズキ「不倫写真とか。不倫写真とか。不倫写真とか?」 スミト「不倫してなかったら?」 ミズキ「あぅ~。」 ヒトミ「大丈夫だよ。絶対不倫してるから。」 マスミ「どういう自信?」 スミト「あっ、でも、学園長が前、斉藤先生と・・・」 ミズキ「あっ。じゃあじゃあ、学園長先生を襲う悪者が!!」 ココナ「はいは~い。私学園長!!」 3人 「じゃあ、悪者!!」(スミト、ヒトミ、ミズキ) マスミ「斎藤先生が何!?」 3人、ココナを襲う。 ココナ「きゃ~。助けて~。殺されちゃうぅ~。」 3人 「ふへへ。俺たちと一緒に遊ぼうぜぇ~~~。」(スミト、ヒトミ、ミズキ) マスミ「すると、そこに、2人のヒーローが駆けつける。」 2人「さあ来い。」(ミナト、タクミ) ココナに向かって、ファイティングポーズ マスミ「有利な方につくな!! もう一回。せーの。」 ココナ「きゃ~。助けて~。」 ミナト「その手を離せ。」 タクミ「おっと。その人になんてことを。」 ミナト「大丈夫。俺たちが来たからにはもう安心だよ。」 タクミ「何だよ。その目は? 何か文句でもあるのかな?」 ミナト「怖かったでしょうね。うん。分かります。」 タクミ「とうとう。俺を怒らしてしまったようだね。」 ミナト「俺は、南町の鬼って言われてたんだよ。」 タクミ「動くなよ。お前のコメカミが砕けるぜ。」 マスミ「早くしろ~。口ばっかやん。」 ヒトミ「っていうか。なんかあの学園長強そうですよね。」 ミズキ「襲われても自分でどうにかしちゃいそう。」 マスミ「そうだね。ああゆう人って、ダンスでも歌でも、格闘技でも、なんでも出来ますよ。みたいな。タクミ残念!!」 スミト「ふふっ。残念」 タクミ「うるせえ。」 ミナト「そうだ!! ミズキお得意のマジックでなんとかしてくれよ。」 ミズキ「魔法じゃないんだから・・・」 ミナト「何だよぉ~。役立たずぅ~。や~いや~い。役立たず~」 ミズキ「ちょっとムカッ」 ME:オリーブの首飾り ミズキ「さぁさぁ。ミズキの不思議な世界へ、ご案内♪」 ミズキ、観客にはタネが歴然。 ミナトにだけタネが分からないようなマジックをする。 ~たとえば~ トランプを選んでもらって、その記号・数字を当てるマジックで、ミナトの後ろで誰かが合図をしている。 空っぽの箱に何かが現れるマジックで、ミナトが後ろを向いている間に、箱に入れる。とか ミナト「すっげぇ~・どうやったんだよ」 ミズキ「企業秘密です。」 ミナト「えぇ~。いいじゃん。教えろよ~。」 タクミ「うるせえな。ふざけてんなよ」 ミナト「はっ?」 タクミ「分かってんのかよ。このままじゃ。俺ら、退学なんだぜ。」 ミナト「分かってるよ。だから、退学にならねーよーに、作戦考えてんだろ?」 タクミ「こんなんで、何が考えてるだよ。俺は、ゼッテー夢叶えてえんだよ!! 芸能人になって、たくさんの人を笑顔にしたい。こんなとこで、退学になるわけにはい かねえんだ。」 ミナト「俺だって、そうだよ!! だから・・・」 タクミ「あぁ~。クソ!! お前が漫才しよ。なんて言わなければ、こんなことにはならなかったんだよ!! あ~あ。普通に歌ってれば良かったな。」 ミナト「へっ。歌っててもどうせ退学だろ。」 タクミ「んだとぉ~。俺が居なきゃ何もできねぇ~くせに。」 ミナト「その言葉、そっくりそのまま返してやるよ。」 タクミ「もういい!! 付き合いきれねぇ~。じゃあな。」 マスミ「ちょっと、タクミ!!」 ミナト「へっ。」 マスミ「ミナトも!!」 2人、捌ける(ミナト&タクミ) 他5人、集まって ミズキ「はぁ~。どうしよ。」 スミト「ほかっとけばいいじゃん。」 ミズキ「何でそんなに冷たいの」 スミト「別に・・・」 マスミ「とにかく!!様子見に行くよ!!」 5人 「グッとパーでそ~ろいもんがチーム♪」 マスミ、ヒトミ『グー』:スミト、ミズキ『パー』:ココナ『チョキ』 ココナ「あっ・・・」 マスミ「じゃあ、そっちはよろしく。」 ミズキ「まかせて!!」 2人ずつ捌ける。 ココナ「あぅ~。」 暗転
タクミ、座っている。 そこに駆けてくる、ミズキとスミト ミズキ「タクミ・・・。」 タクミ「何しに来たんだよ!!」 ミズキ「まあまあ一緒にどうすればいいか、考えよ。」 タクミ「うるせぇ~。関係ないだろ!!」 ミズキ「関係なくなんか・・・。」 タクミ「どうせ、腹の中では笑ってるんだろ? ざまー見ろって、さぞかし嬉しいだろうな?今まで俺たちがいてあまり目立てなかったんだから。喜んでんだろ? サイ ッテーだな。」 ミズキ、タクミを平手打ち タクミ「つぅ~。」 ミズキ「ふざけんじゃないわよ!!」 タクミ「あん?」 ミズキ「あんたね。この劇を観てくださってる人のこと考えなさいよ!!」 スミト「はぁ!?」 ミズキ「誰が男がうじうじしてるとこ見せられて喜ぶのよ! !喜べるのはSの人だけよ。自分がどんな気分だって、空元気でも何でもいいから、観客楽しませなさいよ。 そんなんで、人を笑顔にさせれるわけないでしょ!!」 スミト「おかしい。何かがおかしい。普通は、私らは友達でしょ。とか、力になりたいのよ。とか、感動的な言葉を言うシーンでしょ!!」 タクミ「そうだな。俺、がんばるぜ!!」 スミト「はい。そうなるって、分かってました。」 タクミ「お客様、申し訳ありません。俺、皆さんを楽しませるために、全力で頑張ります。」 タクミ、色々全力でネタをし続ける。 スミト「ちょい。待て!! 目的変わってるぞ~。学園戻るんだろ~。」 タクミ「忘れてたぁ~。どうしよぉ~。」 スミト「おいおい・・・。」 ミズキ「ふっふっふ。任せなさい。要するに2人に才能があるって、分かってもらえればいいんだから、学園長の前で歌ってみれば良いんじゃないの?」 スミト「なるほど。無理やりでも見せちゃえば、才能分かってくれるかも。」 生徒、はける。 新島、出る。 音楽を流す。 タクミ、歌う体制に入る。 新島「邪魔。」 新島、はける。 音楽、とまる。 新島、出る。 音楽、流す。 新島「邪魔。」 タクミ「歌聴いてください。」 新島「あっ、UFOだ。」 新島、はける。 音楽、とまる。 新島、出る。 音楽、流す。 新島「あっ、UFOだ。」 タクミ「あっ、エイリアン。」 新島「あっ、雪男。」 タクミ「あっ、ドラキュラ。」 新島「あっ、白菜。」 タクミ「あっ、肉。」 新島「あっ、ねぎ。」 タクミ「あっ、しいたけ。」 新島「あっ、豆腐。」 2人「鍋をどうぞ。」 暗転 タクミ「聞いてもらえなかった。」 スミト「ってか、何してたの?」 ミズキ「学園戻る気あるの?」 タクミ「ミズキが客を楽しませろって言うから・・・。ウケ狙いで・・・。」 ココナ、出る。 ココナ「えぇ~!!鮭狙いなのぉ~。ココナは、ホタテの方が好きぃ~。」 タクミ「誰も釣りの話なんてしてねーよ!!笑顔にしようとしてたの!!」 ココナ「笑顔?」 ココナ、真顔になって ココナ「つまらない。全然面白くない。今のタクミには足りないよ?何かが・・・。」 タクミ「足りない・・・。」 ココナ、ふにゃっとした、いつも通りの表情に ココナ「う~ん。まぐろしゅうまいでも足りてないんじゃないかな?」 ミズキ「何? ソレ・・・。」 スミト「・・・マグネシウム?」 ミズキ「・・・・・・ああ!!」 暗転 ミナト「何だよ。タクミの奴。」 マスミ「だから言ったじゃない。真面目にやらないと落ちるよ。って。」 ヒトミ「タクミ君が怒るのも無理ないかもだよ。」 ミナト「でもよぉ~。タクミだってOKしたんだぜ。」 マスミ「それはそうだけど・・・。」 ヒトミ「とにかく今は学園に残ることを考えましょうよ。」 ミナト「それもそうだな。」 マスミ「・・・」 ヒトミ「・・・」 ミナト「・・・」 マスミ「さっぱりだね。」 ヒトミ「っていうか、何の偶然か。こっちのチーム、まともなキャラが多いんですよ。これじゃあ会場が盛り上がらない。」 マスミ「ホントだ・・・。」 ミナト「ほんじゃあまあ。真面目キャラでも盛り上げれるんだぜ!! ってところを見せてやりますか?」 マスミ「誰に?」 ヒトミ「あぁ~。ミナト君の色っぽさで、学園長に迫るのはいかがでしょう?」 マスミ「さあさあ。始まりました。ミナト‘sストリップショー。」 ミナト、服を犯罪にならない程度に脱ぐ。 ヒトミ「ダメです!! これ、演劇ですよ!!」 マスミ「ヒトミが言いだしっぺでしょ!?」 ヒトミ「私が言いたかったのは、こういうことです。」 ヒトミ、ミナトの足をかけて倒す。 暗転 ヒトミ「なあ、新島センセ。俺が居なくなったら寂しいんじゃね~か?センセはどうあれ、俺は寂しいな?」 ヒトミ「これから、先生とたくさんの思い出を作りたかったなぁ。」 SE:ピ――――――――――――――(3つ目のヒトミのセリフがピーで消された感じで。) 明かりが点く ミナト「これも、ちょっと危ういんじゃね? 演劇的に・・・。」 マスミ「って言うか、今、暗闇にまぎれて本当にイチャイチャしてたでしょ。」 ヒトミ「えっ。してないです。」 マスミ「上演中にこのような不埒な行為に及んでしまった、2人に代わりお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした。」 ヒトミ「だから何もしてませんでした。」 ミナト「俺とじゃ嫌なのか?」 ヒトミ「えっ。あっ・・・」 マスミ「はい。ストップ。」 ココナ、出る。 ココナ「あ~ん。いいとこだったのに。」 ヒトミ「突然来たね。まあ、こんな感じでどうかな?」 マスミ「いいんじゃない? ミナトのカッコよさなら。」 ココナ「そうですか?」 ミナト「何だよ?」 ココナ「今のミナトからは、カッコよさが微塵も感じられないけど・・・。」 ミナト「うるせぇ~。見とけ。立派に生還してやるよ。」 生徒、捌ける。 新島、出る。 暗転 ミナト「せんせ~い。」 明かりが点く。 タクミ、縄で縛られている。 マスミ「えっと・・・。何があった?」 ココナ「分かった!! SMプレイ!!」 ミナト「違うわ!!」 ココナ「じゃあ、やっぱり無理だったんだぁ~。」 ミナト「うっ・・・」 タクミ、駆けてくる。 タクミ「ミナト、俺さっきココナに言われて分かったよ。俺に足りないのは、お前だって。」 タクミ、ミナトを解きはじめる。 ミナト「俺もさ。分かったんだ。俺がカッコよく居られるのは、お前が隣にいたからだってさ。」 タクミ「ちょっと待て。それって、不細工が隣にいるから、イケメンが引き立つ的なアレか!?」 ミナト「ちげーよ。ライバルがいた方が、自分を磨けるって、ことだよ。」 タクミ「じゃあ、これからも2人で引き立て合っていこうな。」 ミナト「おぅ。」 スミト「その為には、まず2人とも、学園に残らないとね。」 タクミ「あぁ~。そうだった。」 ミナト「どうやって、学園長に認めてもらおっかなぁ~。」 ミズキ「ねえねえ。新島に認めてもらう方法は散々考えたけど出なかったじゃん。もう新島に認めてもらうのは諦めようよ。」 マスミ「何でよ!!」 ヒトミ「ミズキは、2人がいなくなって寂しくないの。」 ミズキ「違うって。このタイミングで新島がクビになれば、多分この試験って、無効になるんじゃない?」 スミト「なるほど・・・。」 ヒトミ「じゃあじゃあ、不倫写真をばら撒きましょうよ!!」 ミナト「また不倫かよ。」 タクミ「もういいって・・・。」 スミト「そういうことなら任せといて。」 ミズキ「えっ。」 スミト「明日の全校集会で、俺の友達の役者にある演技でもしてもらうよ。」 マスミ「どうしたの? 突然、やる気になって。」 スミト「別に・・・。」 タクミ「あぁ~!! 分かった!! 俺らの人を笑顔にしたいって気持ちに心打たれたんだろぉ~」 ミナト「マジでぇ~。いやぁ~。それなら、縛られたかいがありましたなぁ~。」 スミト「そんなんじゃないよ。ただ・・・。新島に軽くあしらわれてる2人が不憫過ぎたからさ。」 タクミ「うっわぁ。ひっで~。」 スミト「まぁ。少しは、心打たれたかもね。」 ミナト「・・・。素直じゃねえな~。」 スミト「そういう性格だからね。」 タクミ「よし!! じゃあ、明日、頼んだぞスミト!!」 ミナト「俺の背中、預けるぜ!!」 スミト「任せといて。」 ア○ーの主題歌『t○m○rr○w』 皆で踊る。 暗転 新島「私から皆さんに大切なお知らせがあります。」 ミズキ「ねえスミト。大丈夫なの?」 スミト「任しとけって。」 新島「先日行いました。試験である水準に満たなかった生徒には、退学を命じました。」 ミナト「うわ~。何言ってんだろうな。」 タクミ「クビにされるとも知らないで。」 新島「しかし」 ココナ「あはは。しかしだって~」 マスミ「だまって。」 新島「退学を取り消します。」 全員「えぇ~。」 ヒトミ「どういうことでしょうか。」 ミズキ「さあ?」 新島「混乱させてしまって、申し訳ありません。私は、前古川学園長のおっしゃっていたことが理解できませんでした。学園は、才能のある者の才能を伸ばすところ。そ う思っていました。ですが、そうではないと分かったんです。学園は、仲間と共に高め合う場所。そして、ここの生徒は本当に良い関係を築いています。それを、身を以って 伝えてくれた7人の生徒がいました。その生徒たちは、ケンカをし、傷つけながら、相手を思いやる。高め合う。そんな関係を私は壊すとこだったんだと、私は知りました。 ですので、先日の退学は取り消します。」 全員「やった~。」 ミナト「あの7人の生徒たちって、俺らのことじゃね?」 タクミ「多分な。多分な。」 ミズキ「よかった。よかった。」 スミト「ちょっと、待てよ。もう、俺の友達、スタンばってるよ。」 ヒトミ「早くとめてください。」 友達「ちょっと新島先生、私をスターにしてやるって言って、騙し取った、30万返してください。」 新島「何よ。あなた。」 友達「返してよ。アレがないと、わたし・・・。わたしっ・・・」 新島「はぁ?」 ヒトミ「どうしよう? どうしよう!?」 マスミ「いいんじゃない? ほうっておけば。」 ミズキ「そうだよ。」 ミナト「そんなことより、俺らの残留決定パーティーしようぜ。」 タクミ「いいね~。」 スミト「自分で言うなよな。」 ココナ「カラオケ~♪」 閉幕 新島「あなた誰なのよぉ~~。」 終幕
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